骨粗鬆症の予防と治療
骨粗鬆症の予防や治療にはカルシウムを多く含んだ食事や適切な運動、薬による治療があります。
骨を強くする食事
カルシウムは骨粗鬆症の予防と治療に欠かせない栄養素です。
成人に必要とされているカルシウムの量は一日に約700~800mgを摂ることがいいと推奨されています。
それとカルシウム以外にもカルシウムの吸収を助けるビタミンDや、骨形成や骨破壊を抑えるビタミンKを多く含む食品をバランスよく摂ることが大事です。
反対に量を控えるものとして、
- アルコール
- カフェインを多く含むコーヒー
- タバコ等
運動で骨を守る
骨は、負荷がかかるほど骨をつくる細胞が活発になり、強くなる性質があります。 散歩を日課にしたり、階段の上り下りを取り入れるなど、日常生活のなかでできるだけ運動量を増やしましょう。
しかし、突然激しい運動をするのはかえって危険ですので、まずは毎日30分程度の散歩から始めると良いでしょう。冬であれば30分~1時間程度散歩に出かけたり、夏であれば暑さを避けて木陰で30分程度過ごすだけで十分です。
また、ビタミンDは日光浴で紫外線を浴びることで体内でもつくられます。
ビタミンDはカルシウムの吸収を手助けします。気候の良い時は、外に出て日光に当たりましょう。
薬による治療
現在、骨粗鬆症の治療に使われるお薬として、骨がけずられるのを抑えるお薬(骨吸収抑制剤)、骨を作るように促すお薬(骨形成促進剤)、骨の痛みをとるもの、各種ビタミン剤、ホルモン剤、などがあります。
当院の取り組み
当院では腰椎、大腿骨の骨密度を正確に測定すると共に、必要に応じて採血や尿検査を行い、しっかり調べます。
定期的な検査で、自分の骨量を知ることがとても大事です。